ハリセンボンのはるかさん、以前は前歯の色が黒ずんでいることをネタにしていましたね。
あそこだけに目がいってしまってとても印象的でした。
しかし、一般人ではそうはいきませんね。
前歯が黒ずんでいたら良い印象は与えないでしょう。逆に悪い印象を与えかねないかも。
以前にもお話ししましたが、第一印象は会って数秒で決まるそうです。
どこを一番に見ているかというと目。次いで肌、3位に口元が入っているそうです。
普段意識することはあまりないのですが、こういうデータを見ると、自分の口元も気になってしまって鏡をのぞいてみたくなりますね。
治療をしたことがなく全て自分の歯なら、基本的にはとても自然に口の中に収まっているはず。
でも、差し歯にしてしまうと、自分が思っている治療前と同じきれいな歯にはならないことがあるんですね。
ちなみに、その差し歯は誰が作っているかご存じですか。
歯医者さんが診療後に作っている、なんて考えている人もいるかもしれません。
でも、実際に作っている歯医者さんはほとんどいないんです。そんなことしたら歯医者さんは24時間働くことになってしまいます。
そこで、この差し歯を専門で作るのが歯科技工士です。差し歯だけでなく、入れ歯や矯正装置なども作ります。
つまり差し歯の色や形については、歯科技工士の腕にかかっていると言っても過言ではありません。
歯科技工士として働いていると、いろんな差し歯や銀歯、入れ歯を目の当たりにしますが、技術にも差があるなぁと感じたり。。。
これはまた別の話なので、またの機会に。
さて、今回は、私が実際に差し歯を作っていた経験から感じた、差し歯にするときに気をつけたいことをご紹介したいと思います。
これを読んでいただければ、自分の第一印象を決める大切な口元が、虫歯の治療によって残念なことにならずにすむはずです。
目次
保険適用と保険外(自費)の特徴を知る
保険で安くすませればいいでしょ?きちんと作るのが仕事なんだから と考えている人、昭和世代の思考回路で停止しないでくださいw
保険で安くすむにはそれなりの理由があるんです。
そこで、保険を使う場合と自費で治療する場合の2つの特徴について分かりやすく説明しますので、自分に合った治療を選んでほしいと思います。
保険適用の差し歯の特徴
費用が安い
これは言わずもがなですね。3割負担ですみますのでお財布に優しく経済的。
自然な色が出しにくい
保険適用の材料(プラスチックのようなもの)で作るため、天然の歯のような透明感のある自然な色にすることが難しいです。
ただ白っぽく見えるあなたの歯ですが、全体的に白っぽかったり、黄色っぽかったり、途中から色が違ったりと十人十色。
でも、歯医者さんが保険適用で差し歯を作る場合、シェードガイドと言われる色見本を使って数種類の中から色を選ぶことになるのが一般的。
これでは、先ほど話した十人十色の歯の色を再現することはかなり難しいですよね。
前歯の色が1本だけ違って見える人はこのパターンだったりします。
着色しやすい
保険適用の材料の特性上、汚れがつきやすいので着色しやすくなります。
タバコを吸う人、コーヒーやワインを飲む人などは要注意。
材料の特性上、色がついてしまうと落とすことはかなり難しいです。
保険適用外(自費)の差し歯の特徴
費用が高い
何より一番気になるところですが、ざっくりと保険適用に比べるて10倍くらいかかる感じ。
高いですねw
でも、高いなりの仕上がりになるのが自費の最大の特徴です。
自然な色合いになる
保険適用では使用できない、より天然の歯に近い色合いの出る材料(陶材、特殊な樹脂など)を使います。
透明感が出るのでより自然な歯に仕上がります。
歯医者さんと歯科技工士が細かく打ち合わせして、どんな色に持っていくか、形状はどうするかなど決めますので、隣の歯と違和感が出ないような自然な仕上がりが期待できます。
変色しにくい
材料にもよりますが、陶材を使ったものだと色がつきにくく変色しにくいです。
差し歯が劣化するのは仕方ありませんが、長期的な目線で考えて変色しにくいというのは大きなメリットですね。
まとめ
保険適用の特徴
- 費用が安い
- 自然な色が出しにくい
- 着色しやすい
保険適用外(自費)の特徴
- 費用が高い
- 自然な色合いになる
- 変色しにくい
保険適用外では、いろんな種類の差し歯があるので、細かく言えばもっと特徴があるのですが、今回は皆さんに分かりやすく説明するため省いています。
種類について気になる方は、こちらのリンクも見てみてください。
あなたの第一印象を決める大切な口元。それを形成している歯。
何も考えずに、安いからと言って保険を使って前歯を差し歯にすると何が起きるか少し分かっていただけたでしょうか。
今やネットで色んな情報が手に入りますが、歯に関しては知識がない人が多く、歯医者さんに任せればいいやと安易な選択をしてしまいがち。
でも、それが後で痛い目を見ることにもなりかねません。
専門的な知識を持つのは難しいですが、将来、自分が後悔しないように考えることはできるはず。
あなたの第一印象が、いつまでもステキなものであってほしいと思います。
歯を大切に
To Be Continued...