「あなたは今の職場環境に満足していますか?」
こう問われたときに「はい」と言える人は何人いるでしょうか。
少なくとも私は今まで言えたことはありません。そして、今ももやもやしながら仕事しています。
確かに人間関係は良いかもしれないけれど、一生この仕事をやり続ける気にはなれないとどこかで思いつつ、転職活動する気力はなく、だらだらと日々を過ごしている感じ。
おそらくこの記事に目を止めていただいたあなたは、少なからずそんなことを考えているのではないでしょうか。
そんな方に、2度の転職を経験した私からそっと背中を押せるようなお話をしてみます。
変化することに不安を感じる
人間は変わることが嫌いです。かなりの労力がかかりますから。年をとればとるほど億劫になってくるので、今のぬるま湯につかっている状態から抜け出せなくなっていたりします。
これはあなたの職場の仕事ができない上司だったり、口うるさいお局様だったり、そして実は自分もそうだったりするんですね。
でも、いざ仕事内容や職場環境を変えようと考えたとき、上司のきつい言葉が思い出されたり、同僚に迷惑をかけてしまうかも、なんて何だかよく分からない不安に押しつぶされそうになって思考停止。また同じ日々を繰り返してしまうという負のサイクルに入ってしまう なんてことになっているのではないでしょうか。
こんな感じで変わるということはなかなか容易ではないのですが、どうしても変わらざるを得ない理由が起きるとこれは話が違ってきます。状況を改善するためにエネルギーを費やすことに集中して余計な思考をする余裕がなくなるんです。
あれだけ感じていた不安が、変わらざるを得ないという状況によってプラス方向転換できてしまったということ。
こうなれば儲けもので、気づけばそちらに全力集中で不安なんてどこへやらといった状態になっていたりします。
私が転職した理由
私は2度転職を経験しました。25歳と39歳の時です。
1度目は母親の体調悪化により実家に帰る必要が出たため。精神的に疲れてしまった母親をフォローするため、長男として実家に帰ることにななったんですね。
当時歯科技工士として働いていましたが、職業安定所へ通って求人情報を毎日チェックすることになりました。もともと工業高等専門学校を出ていたのが幸いし、タイミングよく出ていた電気部品の設計者の求人が決まり、とんとん拍子に話が進んで1か月足らずで退職、引っ越し、次の職場へ出社ということになりました。
こんなにもあっさりと決まるものとは思っていませんでしたが、私のワガママをすんなり受け入れてくれた歯科技工所の方々に感謝できた転職でした。
2度目は親せきから不動産業界に興味がないかと声がかかったため。
この時、齢39歳。一部上場企業で電気部品の設計を約7年やっていましたが、工場の子会社化や閉鎖騒動(実際は閉鎖しなかったのですが)、給料10%カット、特許取得するもパワハラでロイヤリティなし、業務部門への部署移動など、さまざまなことを経験して、大きな会社の歯車として日々木偶のように働いていましたw
かなりブラックな感じだったので、この辺はいつか面白おかしく話してみたいところ。
さて、このような状況で職場に不満しかなかったところで、不動産業界で務める親せきから「不動産業界に興味ない?」というお言葉。
しかし、住宅ローンと子供2人かかえて39歳で転職するというかなりリスキーな状況。不動産なんて自分の家を建てたくらいで、右も左も分かりません状態。不動産業界と言われても何をするかも分からないのに大丈夫なのだろうかという不安ばかりが募る。
ただ、その時に感じたことは「今より良い環境で働きたい」、「不動産って儲かるんじゃないかw」ということ。
そして、最後の一押しが奥さんのひとこと「やればいいじゃんwお金稼ごうw」
この一言で完全に吹っ切れて転職を決めました。
こうやって思い返すと、変化に対する不安を感じる時期はあったものの、それを上回る理由があって不安は二の次だったなと感じています。
きっかけさえあれば行動できる
今の職場に不満を感じている人、転職を考えたいけれど変わることに不安を感じている人など、今の環境、状況から変わりたいのだけれど行動に移すことがなかなか難しい人は、ぜひ後押ししてくれるきっかけを見つけてみてはどうでしょうか。
私の場合は、不可抗力であったり、たまたまありがたいお誘いを頂いたのですが、何れも変わりたいとう私の気持ちを後押ししてくれるきっかけになりました。
私は会社からもらう給与で生計を立てることしか知らない時代を生きてきましたが、今の時代は副業も解禁され、お金を稼ぐ方法がいくらでも眠っています。
今の職場環境に縛られる理由は薄れていて、自分の行動次第で、どこにでもお金をチャンスが転がっている素晴らしい時代です。職業安定所にいかなくても仕事が見つけられるのだから、非常に恵まれた環境と私は考えています。
どんな小さなことでもいい。
自分の背中を押してくれる、やる気にさせてくれる何かを見つけて、少しだけでいいので変化してみてはどうでしょうか。