歯科技工士のしごと

歯科技工士のおしごと

健康志向が高まっていますが、皆さん、歯への関心は持ってらっしゃいますか?

自分の歯はどんな治療をしていて、どんなものが入っているか自身で知っているでしょうか?

私は以前に歯科技工士を3年ほどやっていました。歯科技工をやっていたと言うと、

「入れ歯をつくってるんでしょ?」「すごいね!」

なんてのが、歯科技工士に対する一般的な皆様の反応。でも歯科技工士のつくる「歯」って言ってもいろいろあるんですよね。

銀歯、入れ歯、矯正装置、インプラント  などなど  

みなさんが想像する以上に「歯」と言ってもいろんな種類の歯があるんですね。

歯ってとても不思議できれいな形をしていて、会話している相手の口元を見るときれいな歯列だなぁとか見惚れてしまうこともあったり…職業病ですねw

話がそれましたが、歯科技工士はこのような様々な種類の「歯」を毎日患者さんのために作っているんですね。

ただ、作るといっても決して簡単作業ではありません。

例えば、いわゆる銀歯や差し歯、ブリッジなら1日くらいかかるイメージ(もちろん部位や形状によって変わりますけど)

あんなに小さいものを1つ作るのにそれだけの時間がかかります。

しかも1日で作るのは1個ではありません。技工士さんの技術力もありますが数個~十数個をまとめてつくるのが一般的です。

作るのにかなりの時間を要するため、歯科技工士は職場の環境にもよりますが、けっこう遅くまで仕事をされる方が多いです。日が変わるまで仕事が終わらない なんてことも… それが毎日なんてことも…


と、これはまた別の機会にお話しできれば。

こんなふうに歯科技工士が丹精込めて作った銀歯や入れ歯は、歯医者さんの手によって患者さんの歯に固定され、歯の機能を補ってくれるんですね!

日本では歯医者さんや歯科衛生士さんばかりがクローズアップされ、歯科技工士はほとんど露出がありません。

でも、実は裏方としてミクロン単位の緻密な作業で銀歯や入れ歯を日々患者さんのために遅くまで黙々と作っているんです。

こうして作られる銀歯や入れ歯には、患者さんの口の中に違和感なくきれいに収まるような技術がこれでもかと言うくらい詰め込まれています。

例を一つ挙げれば、銀歯の形について。

きれいな形にバッチリと作ってしまうと、歯と歯が変な当たり方をして顎が痛くなってしまうことがあります。

そこで、顎が痛くならないよう顎の動きを妨げないために、あえて削れたような変な形にしたりすることもあります。専門用語ではアンテリアガイダンスと言って、銀歯や差し歯、入れ歯などを作るうえではとても重要な要素なんです。

このように、皆さんの口に入る銀歯や入れ歯は、とてもよく考えられて作らているので、歯医者さんや衛生士さんが教えてくれる歯の知識と一緒に、自分の口の中にずっと入ることになる銀歯や入れ歯がどんなものなのか、なんてことを少しでもいいので興味を持っても意識してもらえたら嬉しいと考えています!

人生100年時代を生き抜くためには、健康資産である歯が間違いなく重要になってきます。

資産形成することで老後のお金の心配がいらないと思っている方、ぜひ歯のリテラシーを上げて健康資産を守ってほしいと思います。

myデンティストさんのVoicyでは、将来に向かってどうやって健康を守っていくのか、非常に丁寧に分かりやすく解説されています。

歯のリテラシーを上げてもらって、自分の口の中にもっと興味を持ってくれたら嬉しいです!


資産形成と一緒に、健康資産である歯を守りましょう

To Be Continued…

-歯科技工士のしごと
-,