歯のリテラシー

歯を抜いてしまうとどうなるか

最近テレビを見ていたら、歯がほとんど抜けてしまったおじいさんが屈託なく笑っている映像がありました。

なんだか可愛らしく思えて、人間の笑顔ってすごく素敵で周りまで元気にしてくれるんだなと思いました…

と、それはそれで素敵なのですが、言いたいことはそこではありませんw

歯が抜けるとどうなるか

ということ。

おそらくほとんどの方は、見た目が悪くなるとか、食べ物がきちんと食べられなくなるといったことを思い浮かべるのではないでしょうか。

でも、本当に大事なことはそんなことじゃないんですね。もちろんそれも関係するんですが、もっと危ないことが体で起こるんです。

それを、元歯科技工士の知識から分かりやすく説明したいと思います。

食べ物をかめなくなる

これは誰しもがわかることなんですが、それによってどんな状況になってしまうのか。

固いものが食べづらそうだなぁ なんてイメージですが、食べ物がその隙間に流れていってしまってかむことすら難しくなってしまうんですね。

じゃ、柔らかいもの食べておけばいいでしょ? となるんですが、これが最悪のパターンです。

柔らかいものを食べることで食べ物をかむ回数が減ってしまいます。そうすると唾液が出にくくなって食べ物が消化しにくい状態に。これが胃の中に入ってしまうと、消化するのに時間がかかってしまい胃に負担がかかってしまいます。

ならばもっと柔らかいものを食べて胃の負担を減らせばいいのでは、なんてのはもっとよろしくない。

脳へ流れる血液の量が減ってしまうことので脳への刺激が減ってしまい脳が老化する原因になります。

発声がしにくくなる

人間がしゃべるときは舌を上手に使って発声しています。

歯が抜けている部分があるとそこから空気がもれてしまい発声が悪くなってしまい、何を言っているか聞き取りづらい なんてことになります。

テレビで見たおじさんもフガフガしゃべっていて何を言っている分かりませんでしたw

でもこれって実は笑えないことだったりするんです。

何を言ってる分からないので相手からちゃんとした返事が返ってこない。これが続くと、誰と話しても会話が成り立たないので会話することを避けるようになってしまう。

こうなると脳が活性化されなくなり頭がボケてしまうことにもつながります。

残っている歯が動いてしまう

大人の歯は上下左右合わせて28本あります。親知らずは含んでいないです。

これらは適当に生えているように見えますが、実は28本全てが隣の歯や噛み合う歯とバランスを取り合ってその位置に鎮座しているんですw

では、これが1本抜けたらどうでしょう。

隣の歯は、空いたスペースに向かって傾きだします。

噛み合うときに上下で当たっていた歯はどうでしょうか。想像つきますね。

飛び出してきますw

言葉で書けば簡単なんですが想像してみると身の毛もよだつ状況です。

つまり1本歯が抜けて放置してしまうと、全ての歯の位置が変わってくるということ。

こうなってしまうと歯並びが悪くなってしまい、歯を出して笑うことが出来なくなってきてしまいます。笑うときに口元を隠す方がいますが、こういうコンプレックスがある方だったりします。人によってはコミュニケーションを避ける行動につながることもあるので、放置するのは絶対に避けたいですね。

体のバランスが崩れる

これは 最も知っていただきたいこと です。

人間の歯は全てがそろってバランスをとっていることはお話ししましたが「咬合平面」というきれいな平面を作っているんです。

この咬合平面が、歯が抜けてしまうことできれいな平面を保てなるなるんですが、それによってどうなるかというと…

体全体のバランスが崩れてしまうんです。

体のバランスが崩れると慢性的な頭痛や肩こり、腰痛などが起こる可能性が出てきます。そりゃそうですよね。体が左右どちらかに曲がっていたら、体がおかしくなるのは容易に想像がつきます。

このような症状で悩んでいる方は、歯を抜いた経験がある方かもしれません。

この体のバランスが崩れるということは全身に影響が出てくるので、出来る限り早い段階で対策したいですね。

まとめ

ここでは分かりやすく4項目にまとめましたが、細かく言ったらきりがないほど様々な影響があるんです。

歯を抜くということは、実はとても体に大きな影響を与えることを感じていただけたでしょうか。

日本では歯科検診が受けられるのは高校までなので、大学生や社会人になった後は歯医者へ通わないという方も少なくなりません。たいていは痛くなってから歯医者へ行くでしょう。

しかし、痛くなってからでは手遅れ。神経まで達する虫歯になっているから痛いわけで、こうなると歯を削って銀歯や差し歯を入れなければいけなかったり、最悪の場合は歯を抜かなければいけないことも。

そうなる前に、毎日の歯みがきだけでなく、デンタルフロスを使って歯と歯の間をきれいにしたり、歯の表面を丈夫にする効果のある歯磨き粉を使って歯を守ってほしいと思います。

そして、定期的に歯医者さんへ通って歯のメンテナンスをしてほしいと思います。

私が実際に使っているデンタルケアグッズを少しご紹介します。

まずは音波振動歯ブラシです。

パナソニック EW-DL37-A 音波振動ハブラシ ドルツ グレイッシュブルー

エントリーモデルなのですが、ちょっとお高めに感じますね。でも、普通の歯ブラシのようにゴシゴシと動かさなくていいので磨くのが楽。その分じっくりと歯磨きに集中できます。そして歯がつるつるになるので気持ちいい。

重さは、私の奥さんも使っていますがあまり気にならない重さだそうです。

ただ、振動音が慣れないうちはうるさく感じるかもしれません。ソフトモードにすると若干静かになります。私はしっかり磨きたいのでノーマルモード。慣れてしまえばこんなものかなという感じですね。それよりもつるつるになるのが気持ちいいので気にしませんw

30秒で1回一時停止、2分で2回一時停止するので、どれくらいの時間磨いているかが分かるのも嬉しいです。さすがパナソニック!

もっと高機能のものや、回転式のものなどありますが、こちらは余計な機能がなくてしっかり磨けるので気に入っています。

こちらはデンタルフロスです。

巻き取り式といって、一本の糸を指に巻き付けて使います。慣れないとけっこう歯の間に入れるのが大変です。

こちらの良いところはフロスにワックスがついているので、歯の間にスムーズに入ること。普通のフロスが入りづらい方はこちらをおススメします。無理やりフロスを入れると、抜くときに銀歯が取れてしまうこともあるので試してみる価値はあると思います。

私も入りづらいところがありましたが、これを使ったらかなりスムーズに入れる、抜くができてお気に入りです。

ミントの香りがついていて、フロスをしたあと口がスッキリします。

価格が少し高めです。30mタイプをお試しで使ってみるのが良いと思います。

こちらはどちらも歯磨きペーストです。

発泡剤というものが入っていないので泡が立ちません。フッ素が高濃度で入っているので歯の表面をしっかり守ってくれます。

ジェルコートFは少し辛みがあるので小学生の息子は量を少なめにしないと辛いと言っていました。

トータルケアはそれよりも辛みがマイルドで息子はお気に入りです。

どちらもフッ素が高濃度で入っていますので、お好みに合わせて使ってみて下さい。

歯を大切にして、自分の健康資産を守っていきましょう。

To Be Continued...

-歯のリテラシー
-,